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高血圧

高血圧症について

高血圧症について

高血圧というのは簡単にいうと心臓が血液を 全身に送りだすときの圧力のことです。

この圧力が基準値 (140/90mmHg)以上続く状態を高血圧といい、 収縮期血圧(最高血圧)/拡張期血圧(最低血圧)と表します。

現在日本では約4000万人が高血圧症にかかっていると いわれており、まさに「国民病」といえます。
しかし、このうち医療機関を受診している人は 全体の50%といわれています。 

受診している方のうち血圧がコントロールできている人は このうち50%といわれています。したがって血圧コントロール良好な人は 高血圧症といわれているうちの25%にしかすぎないのです。

高血圧症の症状

高血圧自体はよほど高くならなければ症状はありません。

症状が出たときにはかなり深刻な合併症が進行していたということもあります。
症状がないから治療しないでは危険です。症状がでてからでは遅いのです。
血圧が高いといわれたことのある人はまず受診してください

高血圧の合併症

高血圧を長い間放置しておくと、心臓や血管に強い負担がかかり、 血管が狭くなったり弾力性がなくなり、いわゆる動脈硬化がすすみます。

全身の血管におこってくるので脳卒中(脳梗塞、脳出血)や 虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)・心不全などを引き起こし、 重い後遺症が残ったり生死に関わるような事態となります。

また、高血圧を放置しておくと認知症になりやすいというようなデータもでてきています。

高血圧症の治療

高血圧症の治療はけっして薬を飲むことだけではありません。
まず生活習慣の見直しから行います。

1:減塩

減塩

日本人は平均1日に塩分を11~12gとっています。

約半分の6g未満に減らせるようにします。
漬物・梅干しは基本的に禁止です。
味噌汁は1日1杯です。

薄味の食事を心がけて、 減塩のしょうゆ・味噌を使うようにしましょう。

2:減量

肥満の人の場合、高血圧を合併する場合が多いです。
運動を勧めますが、激しい運動は急激に血圧をあげることがあるので、 毎日の散歩(少し早歩きで)やジョギングなど長期間持続できることをしましょう。
仕事で運動の時間をとれない人の場合は 万歩計をつけて「1日1万歩」歩くことをお勧めします。

3:アルコールの制限

アルコールの制限

アルコールを多く摂取すると血圧をあげ、 脳出血・不整脈などおこすこともあります。
どうしてもやめられない人は日本酒1合、 ビール350mlくらいを目安にしましょう。

4:禁煙

喫煙は急性効果として血圧をあげますが、長期間喫煙しても高血圧とは 関係ありません。
しかし、喫煙は心臓病や血管病を起こす危険があります。禁煙しましょう。

5:薬物療法

薬物療法

上記の治療を行っても血圧がさがらない人は 薬物療法を併用します。
血圧は緊張したり動いてすぐ測ったりすると 高くでる場合があり、本当の値ではないかもしれません。
自宅でリラックスしているときの値が正常なことが多いのです。
そのため自宅で血圧を測っていただくことをお勧めしています。
また、血圧ノートを無料でお渡ししていますので 受診時に持参していただき参考にさせていただきます。