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糖尿病

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糖尿病について

糖尿病について

糖尿病とは生まれもった体質(遺伝)と日常の生活習慣が誘因となって発症する病気です。
食べすぎ・運動不足による肥満の増加やストレス社会など糖尿病を招きやすい条件が整っています。
現在糖尿病の患者さんは増え続けています。

2012年の調査では糖尿病が強く疑われる人は950万人、糖尿病の可能性が否定できない人は1100万人といわれ、合計2050万人まで急増しています。

ところが、このうち治療を受けている人は65%、治療を受けていない人は30%、治療をやめてしまったひとは5%となっています。
この数字から糖尿病であることに気付いていない人や、気付いていても治療しないでいる人がいかに多いかがわかります。

糖尿病は自覚症状が少ないためにこのような状況になっているのですが、放っておくとやがて全身にさまざまな障害をおこす可能性がありますので、少しでも早めの受診をおすすめします。

糖尿病の合併症

糖尿病と診断されてから5~10年くらいたつと合併症が出てきます。
しかし、糖尿病はじわりじわりと進行しているので事故やけがのようにこの日から病気が始まったという明確な日付はわかりません。

ですから糖尿病と診断されたとしても 実はもう5年前から存在していたのかもしれません。

高血糖は全身のさまざまな臓器に障害をもたらし、 特に全身の血管や神経がおかされます。
神経障害、目の網膜に出る網膜症、腎臓の機能が低下する腎症を 合わせて三大合併症と呼んでいます。

神経障害

神経障害

足の指先が冷たい・しびれる・感覚が鈍い
寝ている時に足がつる
足の裏に何かが張り付いている
手先までしびれる・下痢や便秘になる・たちくらみ
勃起障害(ED)などの症状があります。

網膜症

視力がおちる・物がゆがんで見える・目の前に線や点が見える 一部が欠けて見えない・失明など
さまざまですが、高度の視力障害になる直前まで何も症状がないことも少なくありません。

腎症

腎臓は尿を作る臓器です。
働きが低下してくると検査をすると尿にタンパクがでます(症状はありません)。

それが進行すると足のむくみ・血圧が高くなる・だるい・ 疲れやすい・貧血・食欲がなくなる などの症状がでます。

軽い段階(少しのタンパク尿)であれば、血糖値をよくすれば 元にもどることもありますが、進行してからではいくらがんばってももう元にはもどりません。
人工透析を受けなければ命を維持していくことができなくなります。
年間約1万人の人が糖尿病による腎症が原因で人工透析をはじめている現状です。

その他にも・・・

全身の太い血管の場合、動脈硬化がすすみ心筋梗塞・脳梗塞、足の壊疽(えそ)などがおこる可能性が高くなります。

また、感染症にかかりやすい・虫歯・歯周病なども多くなるなど全身のいたるところに影響をおよぼします。

糖尿病の治療

糖尿病を完全になおすことはできません。
しかし、きちんとした治療を守れば確実によくすることはできます。

いったんよくなったと思っても治療を続けなければまた悪い状態に戻ってしまうため糖尿病とつきあっていかなければなりません。
血糖値をさげて、できるだけ健康な人と同じくらいに保とうとすることを「血糖値をコントロールする」といいます。

糖尿病の人も血糖値をコントロールしていけばさまざまな合併症を防ぐことができ、寿命も健康な人とかわりません。
糖尿病の治療は合併症の発症・進行を予防するために高血糖をなおすこと、つまり血糖値をコントロールすることが基本です。
コントロールの手段は食事療法・運動療法・薬物療法の三つが基本となります。

食事療法

食事療法

食事療法は糖尿病が軽い人でも重い人でも必ず必要です。

食事で余分なエネルギーをとって血糖があがってしまうとそれをさげるのは大変なことです。
適切な量をとって血糖をあげすぎなければ血糖コントロールはうまくいくのです。

食事が乱れている人は他の治療の効果は反映されません。
具体的には身長から患者さん個人の標準体重を計算して、1日に必要な食事カロリー量を決めます。

「糖尿病食事療法のための食品交換表」などを利用してバランスのとれた食事を規則正しくとっていく事が大切です。

運動療法

運動はただ単にやせる目的だけではありません。

もちろん運動でからだに余分なエネルギーを消費すると 血糖値はさがり、体重も減ることが期待できます。
それだけではなく、血糖値をさげるインスリン (すい臓からでている血糖値をさげるホルモン)の働きがよくなり、血糖コントロールがしやすくなります。
さらに血行がよくなる、ストレス解消になる、脂肪が減る、筋肉がきたえられる、 生活の活動度があがるなど多くの効果が得られます。
運動の種類は日常生活において無理せず長く続けられるものがよいです。また全身を使う運動がよいとされています。「少し早く歩く」などを勧めています。
仕事で運動の時間が取れない方には万歩計をつけることをお勧めします。1日1万歩でかなりの運動量に匹敵します。
注意点は合併症が進行している方など、急に運動するとかえって合併症が進行してしまう恐れもありますので、一度医師に相談してから行ってください。

薬物療法

薬物療法

食事療法と運動療法をおこなっても血糖コントロールがうまくいかない場合、薬物療法を追加します。

飲み薬とインスリン注射の2種類があります。

患者さんの糖尿病の経過や状態などをみながら決めていきます。

糖尿病検査について

糖尿病検査について

以前健診などで血糖値が高い、尿に糖がおりた、 ご家族に糖尿病の方がいて心配な方におすすめします。 

糖尿病は自覚症状がなく、検査をしないと 早期発見はできません。早期発見でき、 治療をうけながら血糖値をコントロールできれば 合併症を防ぐことができます。

この検査は予約制とさせていただいていますのでお電話でご確認ください。

検査方法

朝空腹で来院していただき、血液と尿を採取します。

その後ブドウ糖ジュースを飲んでいただき30分・1時間・2時間で血液と尿を採取します。
後日その結果で診断します。